こんにちは。スリービー・ラボラトリーズです。
ジャパンクオリティ株式会社が新たに発売した、SHINING3Dの「A-Oralscan2」という口腔内スキャナーについてご紹介いたします。
SHINING3Dは、中国浙江省にある世界85か国との取引実績があり、工業用スキャナー開発をベースに歯科技工スキャナー開発で実績を重ねている企業です。
SHINING3Dが開発した「A-Oralscan2」は簡単な操作で、パウダーレスでの印象採得ができます。歯科医院様において、診察時間の短縮や患者様の負担の軽減、満足度の向上が期待できる口腔内スキャナーです。
今回は、SHINING3D社の日本正代理店であるジャパンクオリティ株式会社の久保田尚紀さんと、SHINING3D社のKatrina Wong (王 春燕)さんに「A-Oralscan2」の特徴や魅力についてうかがった内容を詳しくお伝えします。
久保田 尚紀(クボタ ナオキ)
ジャパンクオリティ株式会社営業本部本部長。仙台福祉専門学校卒業後大手介護福祉会社にて高齢者介護事業に従事。その後大手訪問歯科診療サポート会社入社し、17年間で全国約500医院のコンサルティング・サポート実績を持つ。
ジャパンクオリティ株式会社公式サイト
https://www.jquality.co.jp/
Katrina Wong (王 春燕)
Shining3D社の南米、オーストラリア、東、南アジアエリアの担当マネージャー。2014年にUniversity of East Anglia卒業後、中国国家企業大手国際部へ就職した経験を持つ。
A-Oralscan2の特徴
A-Oralscan2の特徴は主に以下の7点です。
①簡単操作
複雑な設定も手技も必要ない、直感的に使えるインターフェイスを採用しています。モーションセンサーを搭載しスキャナーをマウスのように動かしてモニター操作が可能です。
画面切り替えや機能変更、データ確認まですべての操作を1人で完結できます。
②高精度
1歯当たりの平均±5nmという高精度スキャンが可能です。従来法より遥かに低い精度誤差のデータ作成が可能なため、より精度の高い補綴物作製が可能となります。
またスキルによる精度誤差が起きにくいのも特徴です。
③高速度
片顎スキャンがおよそ90秒で可能です。またリアルタイムスキャン機能を搭載している為、作成したデータを画面上で常に確認しながらスキャンを続けることが可能です。
④リアルなカラーデータ
鮮明でリアルなカラーデータを再現することが可能です。簡単にマージンラインの抽出もできます。
⑤パウダーレス
パウダー不要でスキャン工程を簡素化し、業務効率が向上します。
⑥AI機能
SHINING3Dが開発した3Dスキャンシステムは人工知能を搭載しています。頬側・舌側などスキャンしにくい部分はAIが自動識別しデータを補完・最適化するのです。
スキャンデータが不足している箇所は画面上で通知をします。ある程度スキャンが進んでいれば途中で作業が中断しても、次にどこからでもスキャンを再開することが可能です。
⑦専用クラウドとオープンシステム
本スキャナーには専用クラウドシステム(データ送信機能)を標準装備しています。専用クラウドを使用すれば簡単な操作で、技工指示書の作成と技工所へのデータ送信(事前登録必要)が可能です。
また汎用性の高いSTL.OBJ.PLYデータで出力可能で、デザインソフトウェアへの移行も可できます。
A-Oralscan2と従来の口腔内スキャナーとの違い
従来の口腔内スキャナーの問題点
これまでの口腔内スキャナーは、注目は集めているものの非常に高価であることから、ほとんどの歯科医院様は予算との兼ね合いから「様子見」の姿勢を取っていたのではないでしょうか。
Shining3Dは歯科のデジタル化に貢献するため、低価格かつ高性能な口腔内スキャナーを提供したいと考えを持っています。その考えのもと、新商品の開発を進めていました。
A-Oralscan2の特徴
A-Oralscan2は手頃な価格帯でありながら、 以下の新機能を搭載しています。
モーションコントロール機能
モーションコントロール機能により、データ化の進捗状況を確認しながらスキャンを進められ、短時間での印象採得が可能となります。
これによって感染源との接触をできるだけ回避し、効率よく印象採得を行うことが可能です。
AIインテリジェントスキャン
AIインテリジェントスキャンにより、頬舌側のスキャンしにくい部分はAIが自動識別して、3Dでデータを補完・最適化できます。スキャンデータに不足があった場合には、画面上に通知が出るので、その部分のみ追加スキャンすると全体を再スキャンする必要はありません。
スキャンしたデータは有用なデータのみ保持され、その他のデータは自動的に削除されます。
ライセンスフィーは不要のため、短期投入投資としても、長期使用としてもコストパフォーマンスは高いと考えられます。
A-Oralscan2の開発背景
A-Oralscan2の開発には、どのような背景があったのかご紹介します。
Shining3Dの口腔内スキャナー
Shining3Dは2004年に設立され、高い3Dデジタル化と3Dプリンター技術で高く評価されています。2011年から歯科技工用デスクトップスキャナーの開発に着手し、顧客の声を収集してアップデートを重ね、中国では歯科用スキャナーのトップメーカーとなりました。
現在では製品は85カ国で販売され、世界的にも有名な歯科用3Dスキャナーのメーカーとなっています。
Shining3Dの目指すもの
Shining3Dは歯科用デジタル統合ソリューションを目指しています。
現在、歯科用デスクトップ3Dスキャナー、CADソフトウェア、歯科用3Dプリンター(DLP、金属プリンターを含む)があり、口腔内スキャナーAoralscan2が追加され、ワンストップデジタルソリューションとして新しい選択肢を提案しているのです。
口腔内スキャナーの高まる需要
口腔内スキャナーの需要は今後も増していくことが考えられます。それはなぜなのか、詳しくご説明します。
新型コロナウイルスの流行と歯科
現在新型コロナウイルスの流行により、これまでとは違った生活様式が求められています。
歯科業界は、他の職種と比較して突出して感染リスクが高いといわれています。そのため、より感染リスクを低減できるような工夫が求められているのです。
歯科治療における感染リスクと口腔内スキャナーの使用
歯科治療における新型コロナウイルスを始めとする感染リスクは、歯の切削時や印象採得時に特に高まります。印象採得後に印象材の消毒を行っても、模型作製時の感染リスクや、模型を技工所へ運ぶ際の感染リスクを完全になくすことは難しいのです。
口腔内スキャナーを用いることで、印象採得から模型作製、技工所への運搬という一連の流れにおける感染リスクを低減できます。まず印象採得時に印象材は必要なく、もし再印象となった場合にも口腔内スキャナーであれば必要な部分のみ再印象すれば大丈夫です。
口腔内へ印象材や印象用トレーを挿入する必要がないため、感染リスクは低減できると考えられます。
口腔内スキャナーのデータがあれば、データを技工所へ送信するだけで技工物を作製可能です。模型作製と模型を運ぶというステップが不要になるので、そこでも感染リスクを低減できます。
このように、口腔内スキャナーは歯科治療における感染リスクを抑えることのできる有用なツールです。
新時代の口腔内スキャナー・Aoralscan2を活用するメリット
Aoralscan2を導入することによるメリットは以下の通りです。
- 作業時間短縮
- 生産効率UP
- エラー率(失敗率)の低減
- コストカット
- 生産性の工場
- 患者様との接触回数低減
- 感染機会の低減
技工所とweb上でやり取り可能となる為、コロナ対策としても有効です。
また「小規模事業者持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT補助金」「医療機関における感染拡大防止等の支援」といった各種補助金の活用も可能になります。お気軽にお問い合わせください。