こんにちは。スリービー・ラボラトリーズです。
この記事は弊社スタッフが参加しているシークエンシャルオクルージョンのワックスアップセミナーについてご紹介しています。
近年では、デジタル時代の到来により上下のかみ合わせを3次元的にマッチングさせるソフトウェアが主流となりましたが、バーチャル咬合器では臨床上の咬合再構築としてはまだまだ難しさも感じております。そこで今回のセミナー参加の目的のひとつとしては咬合理論の重要性を再認識しアナログ、デジタルの両方で臨床に活かしていきたいという想いで榊原先生にご指導いただくこととなりました。
本セミナーの講師である榊原デンタルラボ代表 榊原功二先生は、咬合理論の権威であるウィーン大学教授のルドルフ・スラビチェック博士に師事し、難関とされている同大学で認定技工士資格を取得されています。歯科医師の先生、他社技工士の方々と一緒に交え約5か月間に渡り学んでいます。
第一回のセミナーの内容としては主にシークエンシャル咬合の概要の説明、咬合器装着におけるフェイスボウの重要性の講義を聴講し、実習ではリファレンス半調節性咬合器を使ったアングルI級におけるシークエンシャル咬合を付与した右上1番~6番までの6本のワックアップを行いました。特に上下第一大臼歯の重要性と、アングルI級では第一小臼歯から第一大臼歯にかけて咬合面の展開角が約10度ずつ緩くなっていくこと。犬歯誘導ができなくなった時でも、大臼歯に側方力がかかることなく大臼歯を最後までもたせることを意識した咬合再構築をワックスアップにて行っています。
実習を受講した感想としてシークエンシャル咬合の理論を学ぶことで咬合再構成していく際の指標にできそうだと感じました。また補綴物の製作において、臼歯単冠一本ではシークエンシャル咬合にはなりませんが理論を知っておくことで咬合接触の当てなければいけない位置、咬頭の逃げていく場所などが明確になり自信をもって臨床にも活用し製作できると感じました。
2回目以降のセミナー内容では基礎となる咬合理論とアングルのⅠ級のワックスアップを習得した後、臨床を踏まえたアングルのⅡ級、Ⅲ級のワックスアップも習得していきます。またセファログラムの分析、デンタルソフトウェアを使用したバーチャル咬合器の活用なども学んでいます。
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